神通寺 住職の日記(旧タイプ)

2014年までの記録保存用です。

東陽組の、僧侶・寺族研修会にて。

関市の明淳寺さんで、東陽組の僧侶・寺族研修会に参加してきました。
テーマは、同朋法座。
基幹運動のテーマで話し合い法座を担当。
上田紀行さんの、「がんばれ仏教!」から、
私が共感した部分を引き合いに出しながら、
「発心」「強制か、選択か」「正しいけれども役に立たない」というテーマで問題提起。
短い時間ながら、皆さん真剣に話し合っていただきました。

まとめのお話は、今月のご法話、「学仏大悲心」。
基幹運動って、私が生きてゆく方向性が問われているように思います。
「差別はなくならないから、仕方ないんだ。」という生き方なのか、
「差別はなくならないけど、なくしていきたいんだ。」という生き方なのか。
私は、後者を選んで生きていきたいですね。

一つ間違えてはいけないのは、
「差別はなくなるのか、なくならないのか」が問われているのではない、ということです。
もちろん、部落差別のように、人為的に作られた差別の構造については、
学びを深めていく中で、なくしてゆく営みを続ける必要があります。
同時に、私の中に内在している差別性は、
生きている間、ずっと引きずったままに抱えていくものなんだろうな、とも思っています。
だからこそ、抱えたものを隠さず、開き直らず、
そのままの私を認めてくださるぬくもりに出逢う中で、
新たな一歩を踏み出す人生を歩んでいけるのだと思うのです。

それは、差別性を抱えた私が開き直った生き方ではなく、
差別を内在した私をそのまま認めてくださるぬくもりの中で、
それを学(まね)びながら生きていくのでしょう。

み教えって、本当にあたたかいですよね。(^。^)