神通寺 住職の日記(旧タイプ)

2014年までの記録保存用です。

三業帰命安心をたしなめる御消息。

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明源寺さんの欄間にかかっている、
本如さんの御消息。
住職さんが仰るには、
かつて、三業帰命の安心(あんじん)をいましめるために出された
御消息(門主のお手紙)だとのこと。
いわゆる、三業惑乱の時代の資料ですね。
このあと、西本願寺では、
「安心論題(あんじんろんだい)」というのが定められて、
教学的に、ご信心のあり方などがきちんと制定されていきます。
というか、ご信心は「こうあらねばらない」という規定ができたんですね。

こうしてみると、歴史的に身近な出来事なんだなあ。
自分とはかけ離れた時代の出来事のように思ってたけどね。
「念仏者は、もっと行動的であるべき」
という、ご住職の思いからすれば、
報恩行としての行動原理が失われてしまったのではという指摘も、
私なりに理解できます。

お西(本願寺派)の、特徴でもあり、
アキレス腱でもあるかも知れません。