神通寺 住職の日記(旧タイプ)

2014年までの記録保存用です。

2日は、真宗寺さんの暁天講座で、節談説教。3日は、岐阜別院で、僧侶研修会。

2日は、古川町真宗寺さんで、暁天講座のお聴聞へ。
祖父江佳乃さんの節談説教をお聴聞してきました。
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前日の夕方から入っていただき、会場確認もしていただいて、当日に備えていただき、万全の体制。
お参りに来て下さったご門徒さんの前で、尊いご法座を聞かせていただきました。
ご自身の、幼少期の思い出や、おじいちゃんである祖父江省念様との思い出を語っていただきながら、松若丸(親鸞聖人幼少期のお名前)の出家得度の様子を、情念豊かに弁じて下さいました。「今、仏法に出遇うことの大切さ」について、お取り次ぎくださいました。
マイク無しだけど、圧倒的な声量と語りで、ご門徒さんの心に響いたように思います。
本当に嬉しいご縁でした。


3日は、岐阜別院で行われている、僧侶研修会に参加。
まずは、遺品整理の会社を興した吉田太一さんから、孤独死孤立死についての体験談をお話しくださいました。
圧倒的な体験から導き出される、現代のいのちの終わり方への警鐘と提言をいただいたように思います。
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続いて、釋徹宗さんより「浄土真宗のカナメ」についてのお話。真宗宗歌を題材にしてのお話です。
「バカのカベ」から始まって、通仏教の悟りのシステムについて話があったあと、浄土真宗の「帰るところがある人生」こそが、私にとっての救いなのだとお話しくださいました。
専門用語を使わないで、「称える=聞く=信じる」という、み教えのシステムについてもお話しいただきました。
「私の闇を破る、光のはたらきに出遇うのが、阿弥陀様のみ教え。親鸞聖人は、その光に照らされながら、くっきり浮かび上がる自分の暗い影を、決してごまかすことなく生きていかれた方でした。」
「今できる精一杯の日暮らしをしながら、お帰り、と迎えてもらえる人生を歩んでいく。問われ続け、揺れ続けながらだけど、必ず帰るところのある人生を歩むのです。」
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午後からは、釋撤宗さんより「宗教と芸能 日本仏教と落語」というテーマでお話しいただきました。
「宗教だって、笑っていいんです。笑われたっていいんです。み教えのことだけに凝り固まってしまうと、宗教は凝縮してしまうのです。その凝縮した宗教を、芸能が拡散してくれます。世間に広げてくれるのです。凝縮して作り上げた垣根を超えるのが、アート・音楽・芸能であり、宗教と芸能の両輪を回していけるのが、伝統宗今日の強みなのです。」
そう教えていただきました。