神通寺 住職の日記(旧タイプ)

2014年までの記録保存用です。

岐阜別院で、「布教のための研修会」に参加。

2日は、岐阜教区の「布教のための研修会」に参加しました。
大阪の安方哲爾さんに、連続で講師をお願いしています。
今回は、前半が「信一念義について」、後半が「悪人正機と生活規範について」でした。

親鸞聖人は、念仏者の具体的な生活規範を詳しくお示しになられませんでした。
それは、「何をしても構わないのだ」という、造悪無碍や、放任思想ではないのですね。
自分の側に正義を掴んで、それとは相容れない生活規範に対して「それは間違いだ」と断罪する、自分を正当化する生き方を否定されたのでしょう。

私は、生活規範の根底にあるのは、「疑いのない心」なのだろうと受け止めています。
阿弥陀様の喚び声を聞いて、私の疑いが晴れていったところに、喜びが生じてくるのだけど、その喜びは、常にわき上がるというよりは、縁に触れる度に感じることができる感情なんですね。
本当に阿弥陀様におまかせしていくと、そのことを信じようとか、本当だろうかという私の思い込みが取り払われていく。だから、生きていく上での価値判断の基準が、常に阿弥陀様のところへもっていける生き方が開かれていく。
これが、私に示される生活規範なのだと思うのです。

明日から、広島別院で、安芸教区の「連研のための研究会」におでかけしてきます。
急遽決まったピンチヒッターですが、この出逢いとご縁を大切にしたいと思います。