神通寺 住職の日記(旧タイプ)

2014年までの記録保存用です。

飛騨組のれんけん 第3期 第1回 ・・・神岡の大国寺にて

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昨日の夜は、飛騨組のれんけんが開催されました。
飛騨市神岡町の大国寺さんが会場です。
参加者のほとんどが大国寺さんのご門徒さんですが、
20名以上の参加をいただき、いよいよ第3期が始まりました。

今回の話し合い法座のテーマは、
「しきたりどおりで正しい?」
日常のこと、特に葬儀についてなど、しきたりについて
話し合ってもらいました。
私がついた班では、ひとり門徒総代さんがおられて、
その方が話し合いを引っ張ってくれたので、
かなり深いところまで話し合ってもらえたように思います。
「むかしからやっていることだから」
「こうするもんやといわれたら、そうするのが当たり前と思っていた」
「女はなかなか意見を言える雰囲気でない」
など、ホンネを語ってくれました。
「お寺さんのおつとめも、こうするもんやといわれたからやってるようなもんやなあ。」
ドキッとしましたね。
僧侶や宗派の作法でさえも、門徒さんからすれば、
しきたり、習慣というところでとらえられているんだなあ。
ひとつひとつの作法についても、そのこころを伝える努力を
してこなかった僧侶のありかたをひしひしと実感しました。

「考えて話し合うってことは、ホント疲れるもんやなあ。」
参加者の実感です。
「そうなんですよ。考えないで従った方が、どれだけ楽な生き方になるか。
でも、それでは人生の深まりがなくなってしまう気がしませんか?
現に、こうして深く考えることで、今まで気づかなかったことに
ちゃんと気づくことができたじゃないですか。」
そうですね、とうなずいてもらえたのが嬉しかったなあ。