神通寺 住職の日記(旧タイプ)

2014年までの記録保存用です。

山岳遭難事故・・・枕経のおつとめにいってきました

夜10時に電話が鳴ります。
もしや・・・と思って電話を取ったら、
枕経の依頼でした。
今回は、うちのお手次ではないんですが、
北アルプスで雪崩に巻き込まれて亡くなり、
行方不明だった方が発見されたということで、
とりあえずこちらで荼毘に付したあと、
地元へ連れて帰られると言うことでありました。
関連記事はこちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060601-00000203-jij-soci
行方不明になってから、約2ヶ月。
ずっと不安のまま待ち続けていた奥さんは、
目を真っ赤に腫らし、ずっとすすり泣いておられました。
覚悟はしていたとはいえ、いざ目の前に夫の亡骸を確認したとき、
こみ上げてくる思いがあったのでしょう。

実は、この雪崩に巻き込まれたのは、4名。
これで見つかったのは3人目なのですが、
今回まだ見つかっていないもう一人の方のご家族も一緒にお参りしておられました。
まだ見つからない方の家族も、やりきれない想いを抱えておられるのだと思います。
こういうつらさって、本当に深いものがあるんだろうなあ。
私は、ただお話を聞かせてもらうばかりでした。